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今週の「バカは死ね」/堀江保釈中継の正しい「楽しみ方」 [Archives]

「WBC」やら「ワールドカップ」やら、
今、テレビ界で最も視聴率を取れるのは
全国民が注目する生中継の「祭り」だ。

一昨日もそんな「祭り」が生中継された。

「堀江貴文の保釈」だ。
なのに、イマイチ盛り上がらなかった。
今回はその原因を解説してみる。

まずヘリの爆音にかき消されちまって
何だかよく聞こえなかったこの言葉。

  

「世間をお騒がせし、申し訳ございませんでした。
 ライブドアの株主、従業員、関係者の皆さま、
 ご心配をおかけしました」

スポーツ報知曰く
『かつて、旧世代にまったく敬意を表さない
 傲岸不遜(ごうがんふそん)な態度で不評を
 買っていた男が、深々と頭を下げて謝罪してみせた』

保釈直後の慰労会を報じた毎日新聞曰く
『「単にやせただけでなく、内面も劇的に変化したと思う」
 と関係者は指摘する』

まず感じたのはこの手の報道スタンスへの違和感。
果たしてコレって「謝罪」に当たるのか?
堀江貴文という男は「内面も劇的に変化」したのか?

まず最初のセンテンス。
「世間をお騒がせし、申し訳ございませんでした」
文脈的には「謝罪」と取れなくもない。

しかし、何について謝ってるのかが今一つわからん。
「お騒がせ」の原因が「自身の脱法行為」なのかに
ついて堀江は言及してない。

    

留置所内でも終始一貫、犯行を否認し続けた男だ。
頭を下げたという「パフォーマンス」だけ持ち出して
「謝罪」と解釈するのはかなり無理がある。

第2のセンテンス。
「ライブドアの株主、従業員、関係者の皆さま、
 ご心配をおかけしました」

こっちは「ご迷惑」じゃなくて「ご心配」。
もしもホントに謝罪する気があるんだったら
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」だろ?
暗に株主に対して「迷惑はかけてない」のだと
訴訟を視野に主張してるとしか思えない。

つまり、どっちも文章は尻切れトンボ。
解釈はいかようにも可能。何も考えてなくて
とっさについて出た第一声だとゆーよりは…

  

政治屋の言う「改革」や「前向きに対処」に
通じる、慎重に選び抜いた、無意味な言葉の
羅列だぜ?

ヤツの「内面」は全く変わっちゃいない。
それ以外も堀江サイドの「計算」らしきモノは
随所に見受けられた(断定はしねえけど)。

例えば登場の仕方。

       

検察は他のライブドア容疑者を「台車を引いた
ミジメな晒し者」に演出するコトができたけど、
堀江だけはそうできなかった。

車に乗った後も、当局はホントはこんな感じで
「哀れな犯罪者」っぽく演出したかったハズ。

  

俺も帽子脱いでヒゲ剃るとこんな感じだけどな。

ところがシャッターが開くと、まさに「想定外」。

    

余計な肉が取れて意外と爽やかな堀江登場。
しかもヤツには異例と言える釈明のチャンス
まで与えられた。

ただ一つ誤算と言えば、そのセリフがヘリの
爆音にかき消されたコトだが、そのミスさえ
テレビが懇切丁寧フォローして帳消しだ。

この状況は総合的にどう解釈するのが妥当?
「劇場型犯罪ショー」第2章の華麗な幕開け、
「反逆」のメッセージと解釈すべきじゃねーの?

メディアは状況の変化が読み切れてなかった。
いくらでも面白くアオれたのに、何か歯にモノ
挟まったみてえな、煮え切らねえ報道。

報道やらワイドショーやらは、これまで以上に
サービス精神を発揮してくれなきゃダメだ。
なぜなら今の視聴者ってホントにバカだから。
それぐらい作り手が演出でリードしてかなきゃ
物語の文脈なんか楽しめねーんだってば。

或いはコレって「堀江vs当局」というストーリー
の主軸に絡みつつも展開していくサブストーリー
「メディアのマヌケさ」を描き出す演出?

中でも今回の報道をテレビで一通り見た中で
最大の敗北者はリアルタイムで堀江の保釈を
生中継してたハズなのにその文脈をまともに
捉え切れてなかった実況と解説だ。

    

具体的に言うと『ワイドショーステーション』の
古館伊知郎とかなんですけどぉ。

    

ヘリの空撮で捉えた、東京拘置所から六本木
ヒルズに向かう堀江の車を生実況できる絶好
のチャンスで、あの実況のキレの無さは何?
往年のF1中継調実況を楽しみにしてたのに。

  

「己のかけた呪いで、今や得体の知れない
 成金ベンチャーの巣窟となり果てた牙城!
 六本木ヒルズに今、メタリックシルバーの
 ワンボックスが舞い戻りました」とかさぁ。

    

まぁ、六本木ヒルズが根城で、そのブームを
アオリたててきたテレビ朝日じゃ、それをやる
ワケにも行かねーって点は百歩譲るとしても
「ゲームの流れ」はまともに実況しやがれ。

    

「ゴールゴールゴールゴールゴール!」とか
バカみたく絶叫してるスポーツ実況でさえ、
一応「ゲームの流れ」は意識してるぜ?

    

モデルチェンジして堀江が現れた瞬間、
「慎重に選び抜いたセリフ」を叫んだ瞬間、
ゲームの流れは変わったのだ。

    

言うなれば「第2の三浦和義氏」と化した
堀江貴文の「リベンジ始まり始まり」だ。

    

なのに堀江の「イメチェン」を見たところで
古館と隣のヤキが回った朝日解説委員が
口にしたのは「随分痩せましたね」程度の
おざなりな実況&解説。全く素人かよっ。

この「ゲーム」の流れの変化をリアルタイム
で全く表現できなかった「瞬発力の無さ」は
実況として致命的と言える。

    

多分、久米宏なら、もうちょっと気の利いた
セリフ吐いてたハズ。

    

古館もスポーツ実況から久しく遠ざかって
感覚がマヒしちまったってか?

ちなみに「テレビ屋的感覚」で言えば、
作り手も作り手で、この「ネタ」の演出方法は
いくらでも考えられると思うのだが?

例えば、「堀江vs当局」って構図でストーリー
テリングするにしても、いかんせん、当局側の
キャラが薄い。

そーならそーで、ほら、WWE並みに
敵キャラをゴリゴリ演出して、担当の検事に
「ロジックの魔術師」とか「泣き落としの竜」
みてえなキャッチつけるとかさ。

実際、アメリカのメディアじゃ歴代大統領の
訴追やらマイケル・ジャクソンの裁判の担当
検事や弁護士どもは面白おかしくキャラづけ
されてたりしてるワケで。

他にもストーリーにメリハリをつけたけりゃ、
「逮捕直後、数々の疑惑をメディアに
 タレ流す当局の情報リーク作戦も実らず」
「わずか94日で〝脱獄〟成功!」
とか堀江vs当局の因縁をアオってみたり。

もう報道やらバラエティーの垣根なんてさ、
あってねーよーなモンなのよ。
「公正中立」とか「メディアの公共性」とか
どーでもいい建前は取っ払やぁいいのらぁ〜!!

    

下らねえお題目に固執してるからこそ、
金も払ってねえのに「公共性」って幻想に
スガって、「企業の広告媒体」に過ぎねえ
「娯楽」にモラルをホザく「67歳・無職」
とかにアタマが上がらねえのらぁ〜!!

どの道、テレビなんざ「情報のタレ流し」。
とどのつまりはノイズだが、同じノイズなら
笑える方がまだマシ。

報道でもワイドショーでもバラエティーでも
別に構わねえけど、中途半端な「娯楽」は
どーにも興ざめなのらぁ〜!!


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銀鏡反応

まあたしかに、いまのTVって、「役に立つのか立たないのかわからん情報」の垂れ流しだったりするわけで。
それでよく「2011年には地上波TVは完全デジタルに移行します」って宣伝できるよな。
地デジに完全移行する前に、ろくでもない情報のタレナガシはやめたほうがいいんじゃないか?
by 銀鏡反応 (2006-04-30 09:13) 

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